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少しタガのはずれた絵日記


by oka002
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美術館で一席伺います

台風一過、広島は再び暑い一日に。
こんな日に、冷房不完備な家で引き籠ってなんかいられますかいってんで、変な癖がついて竹輪のように巻いた髪もそのままに愛車の圭祐号で飛び出しました。

美術館で一席伺います_a0063926_21282012.jpg行き先は広島市現代美術館。
以前にもご紹介した『可視幻想―山村浩二アニメーション+原画展』を見に行ったのです。
今度の展覧会、山村アニメ作品に用いられたおびただしい原画、絵コンテ、クレイアニメ用の人形や模型など興味深い展示が山とあってもちろん面白いものでした。
しかし何といっても目玉は、数々の映画賞を受賞し世界中で称賛された傑作『頭山』の上映でしょう。
私も本当に楽しみにしていて、9割以上はこれ目当てで行ったようなものです。
『頭山』の元ネタはもちろんよく知られた落語。
ただでさえシュールでビター、ブラックジョークの効いたこの噺を、アニメでどう表現するのだろうと興味津々でした。
とりわけ「自分の頭にできた池に身投げしてしまいましたとさ、チャンチャン」で終わるサゲなんか、果たして映像化が可能なのか?と半ば疑ってかかっていましたから。
一言で言えば、立派に工夫して作られていましたよ。
噺を知っている身としては「このくだり、どう処理するんだろう」とドキドキして、笑うというより考えながら、また心憎い演出に感心しながら、10分の上映時間を過ごしてしまいましたが。
ご覧になった方はよし、まだ未見で興味のある方も機会を捉えて是非その世界に触れてください。期待を裏切らないいい仕事です。
by oka002 | 2006-08-20 21:24 | たわごと