少しタガのはずれた絵日記


by oka002
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「AINDA」と映画「リスボン物語」

拙ブログで度々ご紹介したポルトガルの音楽ユニット、マドレデウス。
テレーザ・サルゲイロの美声にペドロ・マガリャンエスをはじめとする弦楽器が寄り添い、哀感の中にも温かみのこもったサウンドが魅力です。ポルトガル代表をともに応援するtangerineさんとのご縁を記念し、重ねてご紹介いたします。

いくつも出ているアルバムの中でも、とりわけ興味を引かれた1枚がありました。
マドレデウスが音楽を担当し、なおかつ彼らが出演までしているという映画「リスボン物語」のサウンドトラックです。
ヴィム・ヴェンダース監督によるこの映画は、録音技師の主人公が行方不明になった友人の映像作家を探してポルトガルに入り、リスボンの街を巡るというものなのだとか。
あらすじを聞くからにマイナーそうな上に、94年公開とかなり昔なので、CDなんかもう絶版かも…と半ば諦めていました。
そんなわけですから、たまたま立ち寄ったBOOKOFFに、中古品が置いてあるのを見つけたときの驚喜はいかばかりであったかご想像の通り。思わず店内で
「っっっっしゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
と小声で叫びましたよ。←待テ\(-_-;)

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「Ainda」
 ↑クリックで試聴できます。

アルバムは第1曲「Guitarra(ギターラ)」で始まります。
この曲のどこが素晴らしいといって、とにかく前奏が長い。3分48秒の曲に対して前奏が実に2分15秒を占めています(笑)。
その分歌以上にストリングスの妙技を楽しめるといったところでしょうか。ちなみにギターラはギターのこと。このグループには珍しい、明るく弾けるような曲調です。
続く2曲目は愁いを含んだ「MILAGRE(奇跡)」。文字通り奇跡のように美しい曲で、かなりお勧めです。その後以下のように続きます。

「CEU DA MOURARIA(モーラリーアの空)」
「MIRADOURO DE SANTA CATARINA(サンタ・カタリーナの見晴らし台)」
「A CIDADE E OS CAMPOS(都会と田舎)」
「O TEJO(テージョ川)」
「VIAGEMS INTERDITAS(禁じられた旅)」
「ALFAMA(アルファーマ)」

何かタイトルを見渡すだけで、リスボンの街を散歩している気分。
ちなみに「アルファーマ」はリスボンの地名で、入り組んだ路地に家並が続く庶民情緒漂うエリアです。リスボン観光の目玉の一つで、ガイドブックにも必ず名前が出てきます。曲のほうも街の喧騒を表現するかのように、スタッカートを効かせたリズミカルで華やいだ雰囲気。本作品中の一押しです。
9曲目、表題にもなった「AINDA(今も)」は7分余りもある大曲。「アルファーマ」とは打って変わって情感たっぷりに切々と歌い上げます。
最後の「MAIO MADURO MAIO(五月、熟れた五月)」はボーナストラック。

なんと嬉しいことか、YouTubeに「リスボン物語」の予告編が出ていましたよ。
ここで歌われているのがかの麗しき「アルファーマ」。
リスボンの街並みとともに、全曲をご堪能ください(謎のおじさんには目をつぶって・笑)。



成熟した色香を漂わせつつも上品、しかも少女のような可愛らしい茶目っ気も覗かせるテレーザは、憎いほど堂々たる歌姫っぷり。
長いことマドレデウスを聴いてきましたけど、テレーザが実際に歌っているところを見たのはこれが初めてです。もちろん演奏の模様も。電車の中でえらく楽しそうに弾いていますな(笑)。
カラーで映る部屋の壁に、青い絵の付いたタイルが貼られているのにお気づきでしょうか。
これが「アズレージョ」と呼ばれる絵タイルです。ポルトガルではこうした絵タイルで美しく装飾された建物が各地に見られます。
なお、見終わった後で表示される関連映像に「CEU DA MOURARIA(モーラリーアの空)」もあります。よければこちらも合わせてお楽しみください。
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by oka002 | 2008-11-01 23:16 | 天上奏楽 | Trackback | Comments(0)