少しタガのはずれた絵日記


by oka002
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待ってました!玉様!

a0063926_21275920.jpg秋たけなわ、当ブログをご訪問くださる粋な皆様も、それぞれにアーティスティックな季節をご堪能のことと拝察します。
そんな中、私的には今秋最大の目玉と言うべきイベントが昨日行われました。
ご覧の「坂東玉三郎特別舞踊公演@広島」です。
私も今世紀が明けてから3年ぐらい前まで、歌舞伎を見るためだけに東京一泊なんてことを毎年のようにしていたものです。
それも祖母の他界や父の入院などが重なり、私だけ遊び歩くというのも難しい状況でこちらの方はしばらく遠ざかっていたのですけど、このたび玉三郎の方から来てくれたので本当に嬉しく、楽しみにしていたのです。

しかも今回は珍しくも両親が同行。
わが親ながら歌舞伎なぞには見向きもしなかった2人なんですが、思いがけず母が興味を示しましたので「それじゃ」と3人分のチケットをゲット。
お昼前に会場となる広島厚生年金会館へと車を走らせました。
到着するや否やレストランに駆けつけ、ランチバイキングを荒らして鑑賞準備も万端。
そうこうするうちにお客さんたちも続々と入ってきて、ロビー一杯に人の波ができました。
さすがに玉様の公演だけあって、ご婦人方のファッションも気合が入ってそうです。
着物姿の方もたくさんいて歌舞伎座が思い出され、こちらの気分まで盛り上がりますね。 



 
今回の演目は舞踊2題。
『阿国歌舞伎夢華(おくにかぶきゆめのはなやぎ)』と『鷺娘(さぎむすめ)』です。

『阿国歌舞伎夢華』
舞台は400年余り前の京都、桜時と見えてそこここに花見小袖が吊るしてあるようです。
派手な出で立ちの伊達男2人がまず現れ、今評判の阿国歌舞伎を噂していると、丁度そこへ阿国一座がやってきました。
美しい女歌舞伎たちの中でもひときわ水際立って見えるのは、黒地に色鮮やかな縫い取りの小袖をまとった阿国(玉三郎)。花道に出ただけで客席から割れんばかりの拍手です。
やがて賑やかな歌舞伎踊りが始まり、『洛中洛外図』さながらの世界が舞台に繰り広げられる。
女歌舞伎の中でも格上と思われる2人のうち、1人は市川笑三郎が務めます。実は私、この笑三郎も結構好きだったりします。ただきれいなだけでなく、どこかお茶目な可愛らしさも備えているところが魅力的なのです。
さて中段、阿国たちはお坊さんのような衣を重ね着して、鉦を叩きながらの念仏踊りです。三味線や鼓に鉦の澄んだ音色が混じって荘厳な雰囲気。
そうする間に何だか不穏な空気が漂い始め、阿国の前に美しい男性が現れました。これこそ彼女の亡くなった恋人、名古屋山三の亡霊。阿国は彼が生き返ったと喜んで連舞を始めますが、そこは亡霊ですからそのうち消えてしまいます。
夢から覚めた阿国は気を取り直し、女歌舞伎に先の伊達男らも加わって再び華やかに踊り続け、舞い納めて幕となります。

『鷺娘』
玉三郎の代表作とも言われ、大変有名な舞踊ですけど実は私、通しで見たのはこれが初めてです。
皆様ご存知の通り、白鷺の化身である若い女性が最初は白無垢に傘を差して登場。
その後、引き抜きで真紅、紫、薄紅色の衣装に次々と変わり、恋の楽しさ苦しさをあるいは華やかに、またしっとりと表現します。
さらに鷺の本性を現した娘は地獄の責めに遭って絶命するという美しくも哀しい踊りです。
ですが幕が降りて観客が大きな拍手を送りますと、なんと再び幕が上がって死んだ筈の娘が起き上がる素振りをする。がまた倒れ伏してしまい幕が降ります。
観客がさらに大きな拍手をしますとまた幕が上がって娘も起きそうになる。こんなやり取りが何度か続いて、ついに鷺娘が立ち上がりました。客席はそりゃもう大喜びです。
見ると1階席のお客さんは(私らは2階席でしたが)、既に舞台際へ殺到しておりますよ。
玉三郎さん客席の隅々まで丁寧にお辞儀をして、さらに山台の唄方や三味線方、囃子方の皆さんを示すので、こちらにも拍手が雨と降り注がれます。
玉三郎さん一流のユーモアとサービス精神で、なんとも楽しく温かな雰囲気の幕切れと相成りました。
ライブで歌舞伎(舞踊)を見たのは久しぶりでしたが、やはりいいものです。心ゆくまで楽しませてもらいました。
一生懸命見過ぎたせいでお約束の頭痛が起こり、当日の夜に日記を書けなかったのは遺憾ですが…///_| ̄|○///
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Commented by まーる at 2007-11-16 22:42 x
きやぁぁ~~!!oka様~~っっ!!玉様ではありませんか!うっわぁ・・いいなぁいいなぁぁぁぁぁ・・・!!!
oka様、舞台を観るためだけに東京に一泊されてたなんて、なんて素晴らしい情熱!!演者も冥利に尽きますよね、きっと!!
今回の演目もまた素敵ですねぇ!阿国は見たことないから見たいし、鷺娘は、篠山紀信さんの写真などで拝見していて、それだけでも本当にグッとくる演目ですし、さぞさぞ素晴らしかったことでしょう!!
ナスターシャでしたか、永島敏行さんとの幻想的な映画で、ドレスをお召しになっていて、そのデコルテのラインがもうもうもう美しくて目を奪われたのを思い出しました。
あぁぁ・・・玉様素敵ですよね~。溜め息がでちゃうなぁ。すっごい観に行きたくなりました!!
Commented by oka002 at 2007-11-16 23:37
>まーるさん いただいたコメントを一目見て「“王様”って誰のこと?」と一瞬考え込んでしまいました。←自分で書いておいてそりゃないだろ

東京観劇旅行をするようになったきっかけと言うのも例の三津五郎(先代)でして、「これは」というものは間髪入れず申し込まねば未来永劫見られなくなるかもしれない…という半ば強迫観念から行っていたんですよね。

それはさておき、玉三郎の舞台はほんと見事でしたよ。ただそこに立っているだけで観客をひきつけるあの雰囲気はさすがです。
今回私は特に「阿国」を目当てに行きました。同じ演目をテレビで見た記憶もあるんですが、役者と観客が一緒になって舞台を盛り上げるあの高揚感は劇場ならではですね。素晴らしかったです。
阿国の扮装がとにかく綺麗なんですよ。頭の天辺で高い髷をきりりと結い上げ、派手な色の鉢巻きを締めてましてね。綺麗と言うよりハンサム、正真の「かぶき者」ですね。
これは全国公演だそうですから、お住まいの辺りでももしかしたら上演するかもしれませんよ。その時には是非ご覧いただきたいです。
by oka002 | 2007-11-15 22:02 | 世界は舞台 人生は花道 | Trackback | Comments(2)