少しタガのはずれた絵日記


by oka002
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マジでヤバいっすよ「佐賀のがばいばあちゃん」

WBCで優勝したときのイチローさんのコメント。
詳しいことは覚えていないし、聞いたところで私ごときにわかるとは思えませんが確かこういうフレーズがあったような。
「いやぁ…ヤバいっすよ…嬉しいっす」
ここ数年、不思議にも「よい」「素晴らしい」という文脈の中で「ヤバい」を使うことが多いですね。しかも私の理解するところでは、「理性を超えるほど素晴らしい、最高だ」との意味が与えられてるようにさえ思います。
「ヤバい」という語にはもともとよい意味はなかったと思うんですが。
例:「軽クヤバイ?」

さて、これではありませんが、「佐賀のがばいばあちゃん」見てきました。
公開前からずっと楽しみにしていて、わくわくしながら出かけたのですが…。

いやもう、マジでヤバいです。最高です。




  

ご存知の方も多いでしょうが、これは漫才師・島田洋七さんの自伝の映画化です。
徳永明広くん(少年時代の洋七さん)が広島の母と別れ、佐賀の祖母に預けられて成長する間のエピソード集。
(ちなみに映画では「岩永明広」という名前に改められています)

父親は原爆症で亡くなり、母親は居酒屋で働きながら女手一つで明広くんとお兄さんを育てています。
居酒屋のある辺りはかなり怪しげな雰囲気の歓楽街なのですが、小さい明広くんは母のいない寂しさから、泣きながら店まで歩いていく。

映画が始まってものの5分と経たないこの時点で既に涙がこみ上げてきましたよ、私。
シチュエーションどうこうというより、彼の泣き方に刺激されて。
うえ~ん、え~んえ~ん(文字化不能)」という泣き声がやけに胸に迫りました。
ことによると、何か自分の幼少時のトラウマみたいなものを掘り起こされるような気がしたのかもしれません。

まして明広くんが母と伯母にだまされて広島駅から汽車に乗せられる別れの場面に至っては…
もう涙ボロボロですよ、ええ。
母にしてみれば、自分の仕事場は子供の教育に悪いし近づかせたくないという気遣いからしたことなんですが、それでも子供に後ろめたいし別れは辛い。
伯母も同様で、汽車が走り出してから通路で泣き崩れています。
事情を知って呆然とする明広くん。

考えてみるのに、敗戦の前後では親が亡くなるなどして子供を育てきれず、親戚に養子に出したというケースは多々あったと思います。
私自身は実の両親のもとで何不自由なく育てられ、明広くんと同じ経験をしたわけではありません。
しかしごく近親には戦後養子に出された人がいて、養い親に遠慮しながら育った辛い体験を小さいときから聞かされていましたので、ある程度彼の気持ちもわかったのでしょう。
上記のような次第で冒頭から力いっぱい主人公に感情移入してしまい
明広くんが泣く場面では自分もついて泣いてるという異常事態。

その代わり、いつも陽気で賢いおばあちゃんの薫育で、泣き虫だった明広くんが笑顔を取り戻し、のみならず次第にたくましく成長していくのは、見ていて心底嬉しくなりましたよ。
気付けばまるで彼の従姉か叔母さんにでもなった気分で見守っているのでした。
小学5年で佐賀へ来てから中学3年まで一度も会えなかった母が、中学最後のマラソン大会で応援に来てくれ、先導の先生ともども嬉し泣きしながら走るシーンにまた涙。
中学を卒業して広島へ戻るラストシーン。
それはおばあちゃんとの別れを意味しますがこれまた涙、また涙です。

こういうわけですから、今後この映画を鑑賞する予定のある女性の方には
ハンカチに加えて化粧道具一式持って行かれますよう、強く強くお勧めします。
(特にアイメイク関連は必携)

「佐賀のがばいばあちゃん」ホームページ
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by oka002 | 2006-06-21 22:13 | 世界は舞台 人生は花道