少しタガのはずれた絵日記


by oka002
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殿方の秘めた願いの象徴か 『水晶の箱』

今放映中の某番組で「毎朝味噌汁を飲むだけでやせる」とか言ってるようですね。
味噌汁ダイエットを敢行中のアメリカ人の方々は、
「10ヶ月で20キロもやせました」とかおっしゃっています。
本当か!?だったら幼少時から何十年も飲み続けている私なんか
とうの昔に消えてなくなっていてもおかしくないじゃないですか。

いや憤慨の余り我を失ってました。無視してください。さて
地元の図書館に頼んで取り寄せてもらった本が届いたとの報。
さっそく取りに行きました。昔読んで好きだった絵本です。私好みの魔法物語。

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『水晶の箱―みたがりやのアソリーナ』
アデラ・トゥーリン 文
ネッラ・ボスニア 絵
岸田今日子 訳
↑へえ~この方が訳してたんだ。今気がつきました。



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アソリーナというお針子さんは来る日も来る日も人様のドレスを裁ち縫う暮らし。
「広い世間を見たい」と一念発起、商売道具一式持って旅立ちます。
一夜の宿を借りた家でいわくありげなカモシカと出会い、不思議なことが起こります。
家の床下に降りてみると、水晶の箱に小さなお城とお姫様が。
魔法使いの求婚を断ったために小さくされ、閉じ込められたという。
カモシカは姫の従姉で、魔法使いに変身させられたのでした。
アソリーナと姫で水晶の箱を外へ運び、お城も住人も従姉も救い出されました。
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この本、どこが気に入ってたかというとまず絵ですね。
ちょっと古めかしい、芝居がかった美しいポーズの人物に惹かれました。
特に魔法使いがいいのですよ。広袖のゆったりとした中世的な衣裳が見事です。
主人公のアソリーナは服装からして18世紀ぐらいの人だと思うので、姫君はそれこそ何百年も水晶の箱に幽閉されてたことになりますね。

  これで思い出したのはロシアの英雄叙事詩(ブイリーナ)に出てくる巨人。
  美しい奥さん(巨人の奥さんなのになぜか標準人間サイズ)に浮気されるのを恐れ、
  なんと水晶の箱に入れて持ち歩くのです。出られるのは炊事のときぐらい。
  好きな女性を他の男に取られぬよう閉じ込めておきたい願望は各国共通なのか?
  民俗学的にも興味深いお話です。
  ちなみに箱詰め奥さんもそうされるだけあって、結局ご亭主を出し抜く…(^^;

話は戻って件のお姫様、昔話にありがちなヒロインとは違う面白いキャラクターなのです。
従姉とことのほか仲がよく、二人して「絶対結婚しないから」と約束までしてたんだとか。
魔法使いが熱烈に愛を打ち明けたところで、にべもなく撥ね付けられるのは必定でした。
そのうえ従姉が行方知れずになるや、姫は自ら弓を取りご出馬、魔法使いと対峙します。
カップルが成立する可能性は限りなくゼロに近い二人でしたがちょっと惜しい気も。
勇ましいお姫様と狡猾な魔法使い、もし意気投合したら結構いいコンビになってたんじゃなかろうかと思うんですが。
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by oka002 | 2006-02-19 22:03 | 書物の歓び | Trackback | Comments(0)